世の中のアウトドアチェアには様々な物があるが、その中でも(個人的に)座り心地最強のアウトドアチェアがある。
それこそこの記事のタイトルにもなっているNEMOのスターゲイズだ。

キャンプチェアにはざっくりと以下のようなジャンルがあると管理人は考えている。
- 折りたたみ系(代表例:カーミットチェアハイバック)
- コンパクト系(代表例:Helinoxチェアワン)
- 安定感重視系(代表例:Snowpeakローチェア30)
- リラックス系(代表例:Lafumaリクライニングチェア)
他にもColemanのリゾートチェアや、登山向けのチェア等もあるが、今回は(カオスになるので)対象外とする。
元アウトドア店員が考える椅子のジャンル
上記に挙げた4種類のジャンルでそれぞれの特徴等を簡単にまとめてみる。
折りたたみ系
カーミットチェア等に代表されるチェアだ。
カーミットチェアは1980年代より販売されているチェアで、その工夫されたフォルムは多くのキャンパーの心を魅了し続けている。正直今のカーミットチェアの値段はおかしいレベルなので購入はおすすめできないが、同じようなフォルムのチェアは近年安価に販売されているので、「なんちゃってカーミットチェア」で良ければおすすめできる。
値段だけで考えると上記のような格安折りたたみチェアもあるのだが、個人的には数千円高いがWAQのチェアがおすすめだ。
WAQというブランドは日本でアウトドア用品を企画して、海外に製造を委託しているメーカーだ。
WAQについては以下の記事でも簡単だがご紹介している。気になる方はぜひこちらも併せてご覧いただきたい。
コンパクト系
Helinoxのチェアワンが販売された当時の衝撃は今でも忘れない。それこそ1日10脚は間違いなく販売していたと思うレベルで売れていた。
そんなHelinoxのチェアワンに代表されるコンパクト系のチェアはDACポール等の丈夫で軽量なポールを組み立て、そのポールに生地を組み合わせることで機能する。
重量は1kg程度のものが多く、物によっては500g程度のものもある。
安定重視系
この手のチェアでよくできていると個人的に感じているのがSnowpeakのローチェア30だ。
アディロンダックのチェアも非常に安定感があるのだが、個人的にはSnowpeakのローチェア30の方が造りは良いと感じている。
安定重視系のチェアに共通するのは、座り心地を第一に考えた造り、アームレストがある、他のチェアと比較して砂地等でもチェアの脚が埋もれにくいというところだろうか。
リラックス系
Lafumaというフランスのアウトドアチェアメーカー等を中心とした勢力。
近年ではLafumaの仕組みをそのまま模倣した安価なプロダクトも増えた。
リラックス系のチェアに共通するのはリクライニングが可能なチェアということだ。
NEMOスターゲイズは何系か?
さて、わざわざNEMOスターゲイズの紹介をするためにざっくりと世にあるアウトドアチェアのジャンルをご紹介したのには理由がある。
それは、NEMOスターゲイズは上記でご紹介した4ジャンルのうち、3ジャンル(コンパクト、安定、リラックス)を高次元でクリアしたプロダクトだからだ。
「ところでNEMOってどんなブランド?」って方には以下の記事でご紹介している。良かったらご確認いただきたい。
コンパクト性
NEMOスターゲイズは安定感とリラックス性を追求したチェアの割には比較的コンパクトと言える(決して軽量コンパクトとは言い難い)。
具体的なスペックは以下の通りだ。
| 使用サイズ | 68×92×112㎝ |
|---|---|
| 収納サイズ | 73×18.5×18.5㎝ |
| 本体重量 | 3.72kg |
| 耐荷重 | 136kg |
| 素材 | アルミニウム(フレーム)、ポリエステル (シートメッシュ部) 100%PCR 900Dポリエステル(シート部) |
数字だけだと分かりにくいかと思うので、実際のイメージとして以下もご参考にしていただきたい。

軽量コンパクトなチェアに慣れているとびっくりするほどの大きさではあると思うが(収納袋の中にHelinoxのチェアワンが4,5個くらい入りそうだ)、前記の通りで安定感とリラックス性を追求したわりには十分にコンパクトと言えるだろう。
少なくとも管理人の場合はリラックス系の代表格であるLafumaのリラックスチェアをジムニーに積み込む気は無いが、スターゲイズなら積もうと思う。そんな感じのコンパクトさだ。
安定性
NEMOスターゲイズはかなりの安定性を誇る。
Helinox系のチェアを所有しているキャンパーなら誰しも一度は陥ったことがある「地面に埋まる問題」がこのNEMOスターゲイズでは起きない。
脚部の造りについては以下のような感じになっている。

この大型のキャップがあるおかげでHelinox系である「地面に埋まる問題」が全く起きない。
もちろんHelinox系のチェアでも別売りの「ボールフィート」という製品を使うことである程度はカバーできるのだが、標準でこのチェアには付いているというのがNEMO自身が安定性を追求していることが感じられて好印象だ。
さらに安定性を劇的に向上しているポイントとして、ベントフレームの採用が挙げられる。

ご存知の通りアウトドアチェアで最もコストが掛かるのはフレームだ。
このフレームでわざわざ高コストな曲げ加工がされたフレームを採用している。
お陰でチェア自体が低重心となり、リクライニングをしてもひっくり返るような心配も不要だ。
リラックス性
このチェアの真骨頂だ。
非常に特殊な形状をしており、まるでハンモックに座っているような感覚になる。

ただハンモックに座っている感覚程度であれば正直ハンモックに座ればよいだろうとも思うのだが、NEMOスターゲイズはこっからリクライニングが可能だ。

上記の画像でもお分かりの通り、アームレストもしっかりとしたものが装備されているというのもポイントが高い。

実際に使ってみた
実際に使ってみると、NEMOスターゲイズのリラックス性と安定性を損なわず、(荷物が載らない)ジムニーにも積み込める程度にはコンパクト、というのが非常に素晴らしい点だと感じた。かれこれ20年弱キャンプをしているがいまだかつてこれほどのパッケージングのチェアを管理人は知らないレベル。

実際に座ってみたシーンだ。画像に写っている通り、ドリンクホルダーが左右に備わっている。
管理人の場合は片方にビール、もう片方に灰皿が備え付けられることが多い。

このフレームの形状を見ていただきたい。
前記の通り、ベントフレームを採用していることが良くお分かりだろう。
座面と平行して垂直方向に伸びるフレームもゆるやかなアーチを描いており、肘が当たらないため非常に快適な座り心地だ。
あと、管理人のようなフレームフェチには心を掴まされる何かがあるのは間違いない。

背面にはNEMOのロゴが誇らしく据えてある。
NEMOロゴの部分から垂直方向にスリーブがあるのがお分かりになるだろうか?
実はここにはアルミフレームが入っている。

このアルミフレームがあるおかげで、生地だけであれば実現できない張りがある。
結果的に普通に座ることが可能となっている。

リラックス性に更に拍車をかけるのがヘッドレストの存在だ。
アウトドアチェアの割には非常に大型でしっかりとコシがあるものが装着されている。
座面長に応じてヘッドレストが調整できるようにヘッドレストはベルクロで外せるようになっている。

座面は一部メッシュ地になっており、夏の暑い時期に長く座っていても蒸れる心配も無く快適だ。
このメッシュも相当頑丈であり、体重70kgの中年である管理人がどかっと座ってもどこも破れないし破れる気配すら感じない。
総評
NEMOスターゲイズをご紹介させていただいた。
非常に素晴らしい製品であり、文句無く買うべきだ。
値段的には高いが、それでもこのパッケージングなら十分納得できるレベル。
正直カーミットチェアで5,6万払うのであればこちらを買うべき。

余談
NEMOスターゲイズと同じような製品として、ロゴスから「Tradcanvas ゆらゆらハンモックチェア」というものが販売されている。
値段が安いので当初は管理人もこちらを購入しようとしたのだが、以下の理由で購入を辞めた。
- 肘がフレームにあたる
- スターゲイズと比べて2kg重い
- 設営がスターゲイズと比べて面倒
- 脚の形状的に岩場での使用が難しい
- リクライニング量がスターゲイズ程無い
逆に上記4つで挙げた点が気にならないのであれば、「Tradcanvas ゆらゆらハンモックチェア」も良い選択肢かもしれない。




