実は管理人は若い頃陸上自衛隊に所属しており、東日本大震災時には災害派遣で現地派遣を経験している。
最近でも南海トラフ巨大地震の発生確率が今後30年以内に70%ということで、いつ地震が起きても不思議ではない状態だ。
ところでアメリカでは”EDC”という概念が普及している。
管理人はこのEDCという概念を防災向けにアレンジしつつ、アウトドアでも使えるような、アウトドアと防災のフェーズを選ばない、フェーズフリーな仕組みを作る・・・という活動をひっそりと提唱している。

EDCとは
”EDC”とは”EveryDayCarry”の略称で、「日常的に携行するアイテム」のことを指す、アメリカを中心に提唱されている考え方だ。
アメリカで言う”EDC”とは、護身用ナイフなど物騒なものが多いが、この”EDC”という考え方を基に管理人がアレンジし、日常的に防災に備えながらアウトドアを楽しむというコンセプトで再定義してみた。
管理人のEDCツールをご紹介するので、なにかご参考になるアイテムがあれば是非取り入れていただき、「自分なりのEDC」を構築してみていただきたい。
EDCで考慮するべき点
コロナもある程度収束し、徐々に経済活動が再始動する中、オフィスへの出勤や遠方への出張も増えてきたのではなだろうか?
テレワークならまだしも、片道1時間程度掛かる会社まで出勤ともなると、その道中や会社での被災時の想定を行う必要がある。
サントリーさんの「2011.3.11 あの日を経験したぼくたちから、きょうのあなたへ」という特設サイトでは、東日本大震災に被災した際に役立ったアイテムが挙げられているので、是非参考にしていただきたい。実際に被災された方々の生の声を聞ける貴重なウェブサイトなので、是非ご一読していただきたい。

とはいえ、被災経験がない方はどのようなアイテムをEDCに組み込むべきか悩むかと思う。
そのような方向けにまず大事なポイントをお伝えすると、「被災した状況をイメージする」ことだ。
例えば「自宅から遠方のオフィスにて地震が発生し、徒歩で帰宅をする」というシーンを想定することで実際に必要なアイテムが明らかになってくるのだ。
EDC構築の考え方
オフィスで地震に見舞われた場合、そのオフィスの設備状況等にもよるが一般に停電が起こりそう、ということは想定が出来るはずだ。
オフィスが停電となった場合、オフィスから脱出するために地震で書類やパソコンが床に散乱した足場の悪い環境を真っ暗にも等しい明るさの中で歩く必要がありそうだ。
そのためにフラッシュライトが必要になりそう、ということもアウトドア好きな皆様にはすぐにご理解いただけることかと思う。
他にも、ガラス片などで切り傷が出来てしまうかもしれない。そのため、絆創膏等のファーストエイド用品も必要になってきそうだ。
このように「被災した状況をイメージする」ことで、その状況を打開出来るアイテムを選定しまとめたものが”EDC”として機能することになる。
なお、EDCはあくまでも必要最低限のものをピックアップしただけだ。震災等の災害時を考慮すると別途防災用品の備蓄は必要になる。
防災用品については以下の記事で紹介している。
管理人のEDCのご紹介
管理人の場合は以下のアイテムをEDCに取り入れている。
- ①フラッシュライト
- ②予備のフラッシュライト
- ③日常的に使用する薬
- ④絆創膏
- ⑤爪切り
- ⑥マルチツール
- ⑦充電ケーブルの変換アダプタ
- ⑧ボールペン
- ⑨耐水ペーパー
- ⑩ライター
- ⑪モバイルバッテリー
- ⑫ホイッスル

「①フラッシュライト」と「②予備のフラッシュライト」は、個人的には最重要のアイテムだ。
前記の通り、足元が不安定なオフィスの中の移動や、深夜の移動等を考慮するとフラッシュライトは必要だと管理人は感じている。なぜ2つもあるのかというと、長時間の移動を考慮した際にバッテリー切れによるリスクを低減させたいからだ。
「③日常的に使用する薬」として、主に胃薬、下痢止め、痛み止め、かぜ薬の4つを入れている。どのような薬を入れるかは皆様の考え方によって違ってくると思うので、あくまでもご参考までに。
「④絆創膏」は切り傷対策。地震発生時には身近なものが予期せぬものが凶器に変わる可能性がある。手すりに捕まりながら階段を降りていたら、その手すりが地震の影響で損傷し、手を傷つける、ということもあるかもしれないので入れている。
「⑤爪切り」は少し意外かもしれない。
地震で倒壊した看板や扉等を状況次第ではどかすこともあると思うが、その際に爪を割ってしまうということも十分に想定可能だ。爪を割ってしまったらその爪を切ってしまった方が管理人としては良いので、爪切りをEDCに組み込んでいる。
「⑥マルチツール」は頒布された缶詰を開けるため、またはハサミで絆創膏を小さく切るためにEDCに組み込んでいる。ただしマルチツールは銃刀法、軽犯罪法への理解が必須であり、最悪の場合は没収されてしまう危険性もあるので、各自の判断でEDCに組み込むかどうかを判断する必要がある。
「⑦充電ケーブルの変換アダプタ」と「⑪モバイルバッテリー」はワンセット。
今や手放せないスマホへの充電の他、フラッシュライトへの充電ももちろん可能であり、他の方へモバイルバッテリーを貸すことも考慮して、色々な変換が可能なアダプタと大容量のモバイルバッテリーを携行している。
「⑧ボールペン」と「⑨耐水ペーパー」もワンセットで運用している。
例えば負傷者の手当をした場合、「いつからその手当をしたのか」や「氏名、年齢、持病の有無」等をヒアリングして耐水ペーパーに記載し、救急隊へ情報提供をすることを想定している。
「⑩ライター」は念のために持つアイテムだ。
火があれば温かい食事を食べれる可能性が高まるし、喫煙者であるならば地震発生時に喫煙をすることで精神的に落ち着く場合もある。
※もちろん、受動喫煙対策や火の不始末による火災には十分に気をつけること!
「⑫ホイッスル」は助けを呼ぶ際等に利用することを想定している。
あまり考えたくないが、何かの下敷きになった際に助けを呼び続けるのは体力的・声量的に不足することが現地に言って体感したことの一つだ。
ホイッスルであれば最小限の体力で声量以上の音が出るので、持っておいて損はない。
まとめ
記載したアイテムはキャンプでももちろん使えるものばかりなので、一石二鳥と思って日々携行している。
自分なりに防災に備えつつ、アウトドアを行う際に日常的にEDCアイテムを利用することで、EDCに利用するアイテムの特徴がよく分かる。
EDCを構築する際のご参考になれば幸いだ。



