ナイフって憧れませんか?
様々な道具をナイフで作ったり(海外でよく”Bush Craft”と呼ばれているジャンルですね)、調理をこなしたり、はたまた道中の困難を切り開いたり、火をつけるのに使ったり…ナイフひとつあれば全てできてしまいます。
そういったナイフの万能感みたいなものが、人々をナイフに惹きつける理由なんだと私は思います。
今日はナイフについて色々と深掘っていきましょう!
ナイフの歴史
ナイフは、人類が使う道具の中でも特に基本的なものであり、既に石器時代から石で作られたナイフが使用されていました。
時代を問わず、野外活動においては非常に重要な道具です。植物の切り取り、藪を切り開き、動物の解体、調理、食事、自然物を加工して道具を作成するなど、さまざまな用途に役立ちます。特に都市から離れた環境では、ナイフの有無が生存に直結し、生き延びる可能性に大きな影響を与えます。現代の人々が文明社会から離れた場所にいても、ナイフがあるだけで生存の確率は大幅に向上すると言われており、現代でも兵士や戦闘員がナイフを携行している理由でもあります。
石から作られた物は約250万年前、銅製の物は約1万年前、青銅製のナイフは近東の職人によって約5千年前に製造されたものとされています。
旧石器時代以降、石でできていて、時には木や骨などの硬い材料でできている鋭い刃を使用していたとされます。最初のナイフは、250万年前に、ホモ・ハビリスが最初の原始的な打撃、切断、および削り出しの道具を適当な石から作ったとみられています。
青銅器時代には、強度が高く加工が容易なため、石材の代わりに青銅が使用されるようになり、青銅器時代の終わりに鉄製のナイフが登場し、青銅製のナイフはすぐに置き換えられました。このようにして確立された鉄を加工したナイフは17世紀頃まで続きました。
そして現代ではクロムの含有量等に工夫を加えたステンレス鋼も登場してきており、ナイフは用途ごとに非常に細分化されてきています。
鋼材についての説明は以下も併せてご確認ください。
キャンプにナイフは必要か?
最初に結論から言ってしまうと、包丁の代わりにナイフを使いたいなら、不要です。

理由
以下に私の結論に至った理由を3点記載しますね!
- 食材を切るのであれば包丁の方が向いている。
- 包丁の扱いやすさ(グリップのしやすさ、子どもでも扱える)
- 刃と柄の形状(ナイフと違い、包丁は握っている手がまな板に当たらない作りとなっている)
- 事故の元になる(特にお子さん注意)。
- ロック機構があるナイフ(ライナーロック式・ロックバック式・ツイストロック式)は取り扱い注意。
- ロック機構がないナイフ(フィックスドナイフ)はそもそも食材を切る用途には向かない。
- コスパが悪いナイフが多い
- 良いナイフはそれなりに値段が張るものが多い(※安くて良いものもあります)。
・・・「ナイフが欲しい!」という気持ちは十分理解出来るのですが、ひとくちにナイフといってもその種類は膨大です。
例えば、ブッシュクラフト向けの「ブッシュクラフトナイフ」、ハンティング向けの「ハンティングナイフ」等、ナイフにはそれぞれの”得意分野”というものがあります。
また、ナイフを作る際に利用する鋼材によって、錆びにくかったり、研ぎにくかったり、すぐに刃こぼれしたり、と鋼材の性質によって使い勝手は千差万別です。
おまけに、刃の断面形状(グラインド)やロック機構の有無、折りたたみが出来るかどうか?といった点も考慮する必要があり、実はナイフ選びは難しいのです。

ナイフが欲しい時に考えるべき観点
「なぜナイフが必要なんだろう」と冷静に自問自答していただくことがナイフ選びの際には非常に大事です。
上記に記載した通り、膨大な種類があるナイフの中からご自身の用途にピッタリなナイフを探し出すためには、目的意識をハッキリとすることが大変重要であるとくぼやんは考えます。
目的意識がハッキリすると、以下のような提案が出来ます。
例えば、

バトニングをする時に使えるようなナイフが欲しいなぁ

それなら、刃厚があるナイフが良いですね!刃厚があったほうがバトニング時のパワーがあるので。
グライド的にはスカンジグライドが一番おすすめですね!
利用シーン的にもそこまで水に濡れることが無さそうなので、カーボン系の鋼材で良いと思います。
ある程度刃が潰れてもバトニングは出来るので、硬度はそこまで求めず、靭性と強度優先でナイフを選びましょう!
「ナイフが欲しい」だけだと、ここまで細かいご提案は出来ません。
単純にナイフなら何でも良い!ということであればそれでも良いのですが、「●●のためにナイフが欲しい」とご質問いただいた方が遥かにご提案がし易いですし、ご購入後の「こんなはずじゃなかった…」というミスマッチが格段に減ります。
それでもナイフが欲しい方向け!はじめての一本
・・・ということで、ナイフ選びの際には目的意識をハッキリさせるのが大事なのですが、多くの方々に接客をさせていただいた経験上、万人受けしそうなナイフを3つ、メリットとデメリットを併せてご紹介します。
モーラナイフ コンパニオン ヘビーデューティ
おすすめポイント(メリット)
- 安い!
- しっかりとした鋼材(スウェーデン鋼12C27、HRC 56-58)
- 砥ぎの勉強にもなる(安いから砥ぐことのハードルが低い)
- 焚き付けの作成、針葉樹のバトニングに(ただし、ナロータング)
イマイチポイント(デメリット)
- 他のキャンパーと被る
- ナロータングのため、多少の不安感が付きまとう
- 広葉樹のバトニングは辞めた方が良い
- 包丁用途では使いにくさも残る
オピネル
おすすめポイント(メリット)
- 安い!
- しっかりとした鋼材(カーボン:XC90、ステンレス:12c27、HRC 57-58)
- 刃厚が薄いため、食材を切る用途に向く
イマイチポイント(デメリット)
- 他のキャンパーと被る
- 食材を切る用途であれば、包丁の方が使いやすいのは明らか
- バトニング用途には一切向かない
- ハンドルが木製で水に付けたり雨にさらされたりすると開閉しにくくなる
- ロック機構に注意(ツイストロック式)
レザーマン OHT等のマルチツール
おすすめポイント(メリット)
- マルチツールのため、他の用途を兼ねられる
- しっかりとした鋼材(420HC)
- 刃厚が薄いため、食材を切る用途に向く
イマイチポイント(デメリット)
- 高い
- バトニングは当然不可
- 扱いにくい(にぎりにくい、重い)
- ロック機構に注意(ライナーロック式)
- プロダクトによっては全然使い物にならない(OHTはおすすめ)
まとめ
さて、ここまでキャンプにナイフは必要かどうか?といった点についてまとめてみました。
個人的には一番最初は安いナイフを購入し、キャンプを続ける中で自分自身のキャンプスタイルが出来上がった時にはじめて良いナイフを購入する、という流れが良いと思います。
よかったらご参考にしてくださいね!
ちなみにですが、ナイフについてもっと専門的なことを知りたい!という方はぜひ以下のページもご確認ください。




